融資だけではない。会社にとってメインバンクとは

2021年6月16日 2023年5月22日竹内武泰

竹内武泰

さいたま市浦和の資金調達・財務改善サポートセンターです。

資金調達・財務改善サポートセンターではお客様が融資を希望しているときや新しく口座を開設する必要があるときなど、状況に応じて金融機関をご紹介しております。

ご紹介した金融機関をメインバンクとして利用されるお客様も多いのですが、メインバンクの在り方について改めて考えていきましょう。

御社のメインバンクはきちんと対応してくれますか？

最近よく、顧問先から下記のような相談があります。

支店が統合されて、今度の支店が遠くなってしまった。しかも来店時は予約制になってしまい不便になった。
信用金庫でも、税金の振り込みが窓口でできなくなるので、税務署のイータックス（e-Tax）や地方税のエルタックス（eLTAX）のを申し込みして、ネットバンキングから振り込んで下さい。
以前は支店担当者の来社時に色々相談していたが、今は、担当者が引継ぎの挨拶に来るだけで、その後、いつの間にか担当者が変更していて、なかなか相談ができない。決算が出たときに融資の相談をしたいが、決算書を郵送してと言われる。

メインバンクとは、企業が主に取引をする金融機関を１行に定め、密接な関係を保つ金融慣行です。メインバンクは融資を行う代わりに、給与や仕入先への振り込み、売掛金の入金などの取引管理をしながら、会社と情報を密にしながら資金の過不足や設備投資を融資等で対応してきました。

上記の相談のうち（１）と（２）は、これを機会にネットバンキングで対応すれば解決する問題ですが、（３）は、メインバンクとして機能を果たしていないという問題ですので、これを機会にメインバンクを見直してみるのもいかがでしょうか？メインバンクは、ただお金を貸してくれたり、振込の時だけに利用するのではなく、何か困ったときに相談できる金融機関として存在してくれると心強いです。

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投稿者プロフィール

竹内武泰

１９６５年東京都生まれ。茨城県で育ち、現在埼玉県さいたま市在住。
獨協大学外国語学部卒業、中央大学大学院経済学研究科前期課程修了、京都大学経営管理大学院上級会計専門（EMBA）プログラム修了。外資系金融機関勤務７年、財務コンサルティング歴１７年、税理士業界歴２５年。税理士として税理士法人の顧客の税務・経営支援に当たる一方で、財務コンサルティング会社での事業再生と財務支援の経験を生かして、中小企業の経営・財務問題に関して年間１００件を超える融資相談、銀行対応、及び財務コンサルティングを行っている。